大腸肛門セカンドオピニオン |
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大腸ポリープが平坦で大きく、屈曲しているところにある場合は穿孔の危険性があり ます このような場合、医師は「穿孔の危険性を予知し」患者さんに告げて「ガン化の危険 性を考えて危険性を覚悟して内視鏡切除をおこないます
以下の点が問題になるかと思います
1.術前に切除の必要性と手術も含めて、予想される合併症の危険性が説明されていたか
2.穿孔後適切な処置がとられたか
2についてはおそらく問題ないと思います。(もし、適切な処置がおくれていれば一般に人工肛門が 必要です)
問題になるのは1ですが・・・・・担当した医師が自分の技量にあった適切な説明をしたかどうかが問題 になると思います ・・・・・お話からは担当医の先生は切除に躊躇されたようです。乗り気でない治療をおこなったのかもしれません。その点では担当医の先生に同情します。しかし、自分が自信が無ければ、他の医師を紹介するという選択肢があったわけですから、やはり専門家である内視鏡担当医が最大の責任者です。当事者の医師に責任を問えるか・・・ですが、術前に医師が危険性(手術の可能性)を十分、説明していたのなら医師の責任を問うのは難しいと思います。このような平坦な大きな病変は、一昔前までは(現在でも大部分の施設では)開腹手術で切除していました。内視鏡切除が難しいのはやむを得ないからです。説明が不十分だったなら医師の責任は重大です。医師が誠実な態度をとらなかったら、訴訟を考えてもよいと思います。
現在の症状はおそらく癒着によるものとおもいます。 保存的に様子をみるべきです 問題の病変自体が完全に切除されているなら今、内視鏡をおこなう意義はありません
Wednesday, February 28, 2001 1:25 AM Subject: 内視鏡手術による穿孔の可能性による緊急手術について 父親が内視鏡による、大腸のポリープ切除の手術を行ないました。 手術の翌日撮影したレントゲン写真で、両方の肺の下方に空気がたまっている証拠 で ある黒い影が写っているのがわかりました。レントゲンでこうした影が見つかる前 に、父親はお腹が張ると言っていました。担当医らは「ポリープ切除の際に大腸壁 に 穴が開いてしまった可能性がある」と判断し、穴を見つけてふさぐために、開腹し て の緊急手術をしました。しかしこの手術では、空気がもれているであろう穴は見つ か らなく(自転車のパンク修理のように腸を水の中にくぐらせて調べたようです)。医師はここにピン ホー ルのような穴ができていて、内視鏡手術時の麻酔が切れて腸が動き出した際に、そ こ から瞬間的に空気が漏れ、その後すぐ穴がふさがったのだろうと診断しました。こ の > 開腹手術では、この傷の周辺の筋肉を少し寄せて、その穴を補強してくれたそうで す。 術後は、順調に回復しているようで見た目には元気になってきています(内視鏡手術後のレン ト ゲンで空気を見つける前に、父親は食事をしています。)
質問1:このお腹の張りの原因としては何が考えられるのでしょうか。
質問2:退院手続きをしている最中に、レントゲン写真に空 気 が写っている(私も見ました)ということで呼び戻されて緊急手術をすることにな り ました。レントゲンの結果を確認しないで食事の許可、そして退院の許可を病院が 出 したように思えます。これはレントゲン写真の確認ミスと考えられるのでしょうか。
質問3:内視鏡手術の翌日(退院予定日。手術後約24時間後)に緊急手術の必要を 伝 えられ、その3時間後に開腹手術をすることになりました。急に手術をすることに な > り、父親本人も私たち家族も手術に関する知識やメンタル面での準備ができません で した。このような急な進め方は、避けられないものだったのでしょうか。
質問1・・・・原因は医師の説明(ピンホールのような穴)が最も合理的です。これは大きなポリープを切除する以上はある程度の危険は避けられないものです。(一昔前でしたら、開腹手術していたのですから・・・)。ただ、お父さんの場合はその後の医師の処置・対応に問題があるようですね・・・
質問2・・・・確かに小さな穴でしたら絶食にすることで手術せずにふさがることが 多いです。レントゲン写真の確認ミスといえると思います。医師は2重のミス(内視鏡の事故と、レントゲンでそれを見落とした)を犯したといえます。
質問3・・・・・医師の説明が不十分だったため不満をもたれたのだと思います。医師に詳しい説明を要求してよいと思います 。医師が誠実な態度をとらなかったら訴訟も考えてよいと思います。