大腸肛門セカンドオピニオン
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私は大阪に住んでいますが、そちらの病院で遠方で、この手術を受けられた事例はありますか? 仮にPPHを受けた場合の、実際に必要とする入院日数、通院回 数はどれほどかかるものなのでしょうか。 よろしくおねがいします。PPHは保険が利かないとの事ですが、通院も含めてどのくらい の料金がかかるでしょうか。

PPHの入院は5〜7日間でその後、2〜3回の通院をしていただくのが通常です
マスコミに取り上げられたことで 最近は、遠方(北海道から沖縄までいらっしゃいます)の方でうけられる方も多いです
最近は遠方の方には(経過がよい場合は)退院後の通院を省略しています。 といいますのも、PPHの場合、傷ができないため術後の消毒、痛み止め、等が全く不要だからです (まれにPPHでも「腫れ」ることがあります。この場合は通院が望ましいです)


はじめまして、HPを拝見しました。 PPH研究会にN病院がありましたので、問い合わせたところ下記の返答が来ました。 「当院では、PPH法を採用しておらず、また、日本人と欧米人の痔核のでき方は異な り、日本人にPPH法の適応となる症例が少ないと考えられることから採用も検討し ておりません。」 リストに載っていますので、研究はしたが日本人には合わないと判断されたのでしょ うか? お忙しいところ申し訳ありませんがアドバイスをお願いします。

多くの人の肛門疾患を診察しましたが、欧米人と東洋人(北東アジア)また中近東 アジアの人では痔核症状がやや異なるのも事実です。主として内外括約筋の伸展性や 緊張度が異なる様です。すなわち欧米人では、内痔核、直腸粘膜脱型が多く、北東ア ジアでは外痔核腫大を伴なう型が多い傾向にあります。そのため日本で、すべての内 痔核脱肛にPPHが適応では有り得ないのは勿論です。我が病院では、大きな外痔を 伴なわない全周性の脱肛の2〜3割で、これらはPPHの最適例と考えています。 T病院 辻仲 康伸