大腸肛門セカンドオピニオン |
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uesday, August 01, 2000 at 14:43:48 (JST)今年5月に肛門狭窄の手術をうけました。
0日ほど前、急性の虫垂炎になり、痛みが激しかったので 緊急手術をしました。ベッドで寝たきりの生活が約一週間 続いてしまったので腸の調子がおかしくなって便秘をして
コロコロした石のような硬い便になってしまい、そちらで 頂いたおつじとう(漢方薬)を飲みましたら今度は下痢を してしまいました。食生活は気をつけてきたつもりですが
なんせ術後で腸の一部を切除しましたので調子がまだ 今ひとつで困っています。便秘と下痢を2,3日くりかえし てしまったらなんか肛門がヒリヒリして椅子に座った
ピリッとしたのです。でもまだ出血はしていません。
再発したのでは?ととても心配になりました。 出血をしていなければまだ大丈夫でしょうか? 今は便をやわらかくする薬を飲んで様子をみています。 でもまた硬いのが出たら、と思うとこわくて薬が
やめられません。
今後どのようなことに気をつけたらいいでしょうか?
おそらく、切れ痔が慢性化して肛門狭窄になり、肛門形成手術( SSG )受けられたのだと思います。そうすぐには「肛門狭窄」が再発することはありませんから、安心して下さい。ただし、切れ痔自体は、たとえ手術しても完全に再発しないようにすることはできません。切れ痔は文字どおり、皮膚が切れることですから、たとえ手術して一度、治しても、便秘して肛門に強い力が加わるとまた、切れてしまうのはさけられません。お話から推測するに、また「浅い切れ痔」ができたのではないかと思います。でも多分、擦り傷のような浅いものとおもいますので、お薬で治ると思います。予防は「肛門に強い力をくわえないこと」につきます。力まずに「自然にスルリと排便するのが理想です」しかし下剤が効きすぎて下痢になるのも好ましくありません。
私は若い頃から便秘気味で時々緩下剤を服用しており、現在は毎日服用しておりま す。 いぼ痔もあり放置しておりましたが、18年前出産後、痔の痛みが治まらず診察し て もらった結果、凍結方法の手術を受けました。 手術後肛門が細くなるので自分で指を入れるように・・・と言われましたがなかな か できず、緩下剤にて排便(細い)もある為様子を見ていましたが、8年程前排便時 に 出血あり、異病院へ行きました。 その病院では、直腸の周りの粘膜が傷ついていると言われ、肛門横の皮膚を取って 直 腸に移植されました。肛門も以前より大きなったのか排便しやすくなったと思い ま す。(人差し指>便) 現在も排便時時々出血がありますが、出血は仕方がないことでしょうか? 手術の為癌になりやすいということはないのでしょうか? 肛門をもう少し大きくすることは出来るのでしょうか? よろしくお願いいたします。
おそら肛門狭窄に対してSSG がおこなわれたのだと思います。排便が楽になったようですのでとりあえず成功と思 います。手術した皮膚は弱いので、出血が残るのはある程度仕方ないと思います。手 術の為癌になりやすいということはありません。肛門をもう少し大きくべきかどうか は、現在まだ狭窄がどの程度なのか診察しないとなんともいえません(技術的には可 能です)
肛門拡張狭窄の手術(SSG)は程度の加減が難し く、肛門括約筋の弱いお年寄りですとこのようなトラブルが起きることがあります。現在おこなっている「肛門括約筋を強化する運 動」と下痢をしないように気をつけることで様子をみるべきです。また、肛門を絞める 手術もありますが、こちらも更に加減が難しく、すぐに考えるべきではありません。
下剤の使いすぎで軟便水様便ばかりであったと思います。便はある程度の太さのも の がでないと肛門が狭くなります。硬便でも回数が多いと裂けてしまいます。さらに狭くなる可能性もあります。 肛門専門医できちんと診てもらったほうがよいでしょう