肛門科の難病









 


大腸肛門病学会指導施設となっている当院は「肛門病のセンター」としての役割 を担っています。一般病院では治療が困難な以下のような「肛門科の難病」の手術を、毎年様々な施設より依頼を受けています。
これらの治療成績を学会で発表し、国内外の専門家と活発に議論し精力的に技術向上をはかっています。

直腸膣ろう

膣と肛門がトンネルでつながってしまった状態です。出産の時の会陰裂傷や複雑痔ろう、外傷が原因となります。膣から便が出てきてしまうため患者さんの悩みは深刻です。直腸と膣の間の組織は非常に薄く弱いためただトンネルを縫ってふさいだだけでは排便の時の強い圧力でまたトンネルがあいてしまいます。無理な手術をくりかえすとますますトンネルが大きくなってしまいます。そのため手術は非常に難しいものです。

(1999年 第54回 日本大腸肛門病学会 女性の複雑痔瘻、とくに直腸膣瘻を併発した前方の複雑痔瘻に対する手術 辻仲康伸ほか

直腸瘤(直腸膣壁弛緩症)

直腸と膣の間の薄い組織が袋状になる病気です。この袋に便がひっかかり排便が困難になります。高齢女性に多い病気で最近、ふえてきました。非常に薄くて弱い部分を手術するため、うまくやらないと上記の直腸膣ろうを作ってしまいます。

(1999年 第54回 日本大腸肛門病学会 レクトシールに対する新しい手術法 辻仲康伸ほか)

4型複雑痔ろう

複雑痔ろうの中でも最も手術が難しいのが4型痔ろうです。当院では「大殿筋充填手術」という高度な術式で肛門括約筋を温存し、肛門機能を損なうことなく4型痔ろうの手術をおこなっています

(1993年 第55回 日本臨床外科医学会 難治性複雑性痔瘻に対する大臀筋充填手術 辻仲康伸)

若年性高度直腸脱

直腸脱は老人に起こる軽いものは比較的簡単な手術(三輪ーGANT−TIERSH法)で治せます。しかし、若年者に発生する30cm位出てくるような高度の直腸脱は手術が非常に難しいものです。当院では「DELORME法」「経肛門的直腸S字結腸切除術」「腹腔鏡下直腸固定術」などの手術をおこなっています

肛門括約筋不全

一般に「狭くなった肛門を広げる手術」 (SSG法)はそんなに難しくなく肛門科医でしたら誰でもできます。しかし逆の「ゆるくなりすぎた肛門を絞める手術」は非常に難しいものです。御老人の方を中心にお悩みの患者さんが増えてきました。当院では「肛門括約筋縫縮術」という最難易度の手術をおこなっています。

東葛辻仲病院

住所 千葉県我孫子市根戸946−1

電話  0471−84−9000

診療科 大腸肛門科 

診察受付  月曜から土曜の午前9時から午後5時まで

各種保険取り扱い

入院施設  104床(うち個室16床)