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粘膜下腫瘍とは・・・


通常の「ポリープ」とは粘膜から発生します。粘膜の下から発生するものは粘膜下腫瘍といいます。
通常の内視鏡の細胞検査で細胞が得られず、診断に苦労することが多いです。筋肉組織や血管、脂肪組織などが由来となります。
診断のために超音波内視鏡(内視鏡の先端に超音波プローブをつけておこなう超音波検査)や内視鏡下穿刺細胞診(内視鏡から針を出して腫瘍を突き刺し、細胞をとって検査する)がおこなわれます。いずれも、通常の検査より、時間のかかる大変な検査です。


超音波内視鏡

粘膜下腫瘍の例

平滑筋腫 顆粒細胞腫 カルチノイド カルチノイド
筋肉由来(良性) 神経細胞由来(良性) 内分泌細胞由来(悪性)  

粘膜下腫瘍が見つかると、カルチノイド(悪性)か他の種類(ほとんど良性)かの鑑別が問題となります

<カルチノイド>カルチノイドは「低悪性度」のガンと考えられています。「細胞の分化度(顔つき)」により、非常に悪性のものから、ほとんど良性のものまであります。


粘膜下腫瘍も早期のうちでしたら、手術をすることなく、内視鏡で切除できます。しかし、通常の粘膜由来のポリープに比べると、切除はかなり、難しい技術を要します。これは粘膜下腫瘍は深い層にあるため、切除の時に腸壁を破る危険性があるからです。

粘膜下腫瘍の内視鏡切除の例


約3cmの粘膜下腫瘍

止血剤入り液体を注入し

粘膜を切除すると白い核(腫瘍)が露出しました・・・・

腫瘍をさらにひきだして・・・・

完全切除

腫瘍は消滅しました。