便失禁で悩む方は非常に多く、70歳以上の御老人の15%が何らかの悩みを抱えているという報告もあります。
狭くなった肛門を広げる手術は比較的容易で、ほぼ確立された手術(SSG)です。 これに対し、ゆるくなった肛門を狭くする手術は非常に難しく一般的には確立されていませんでした。
最近、肛門の周囲に充填剤を局所注射することが肛門機能不全(便失禁)に大変有効であると報告され注目されています(Lancet 2011 377 997-1003)
充填剤は色々なタイプがテストされており、これが最も重要なポイントです。(これは形成外科・美容外科の領域で今までに開発された充填剤が転用されています)