4年前にS状結腸に1.5cmのポリープを 内視鏡切除しており以来、毎年一回〜今後も 検査をしていこうと思う50歳男性です。 さて、こんなご質問は失礼極まりないと存じますがお伺いを致します。昨今は朝日新聞など連日のようにHCV(C型肝炎)の記事が掲載されております。 そこで検査の必要性と背中合わせに内視鏡による HCV他、ウィルスの検査時感染が気になります。 このことに関して少し触れられておられますが、その場で先生に大丈夫ですか?などと聞ける訳もなくそこでもう少し詳しく知りたいのですが、特にお聞きしたいのは術前に感染の有無は分かるので 内視鏡は感染者「用」と区別しているのでしょうか?

内視鏡検査が原因のHCV感染はすでに報告があり(米国、NEJM誌)、かなりの 数があるのではないかと思われています。 ちなみに我々医師自身が検査を受けるときは「検査が苦しいか?」よりも「消毒」に 最も気をつけます。

まずKさんは二つの点で誤解があります(これは多くの医師さえも誤解している点 です

1、術前の感染検査はほとんど無意味です
2、内視鏡は感染の原因には、あまり、なりません

1、どういうことかといいますと・・・・たとえ術前にHCVだけ調べても、AIDSや他の感染症、(特にHBS陰性のB型肝炎)まで、すべてを調べることはできま せん。全ての患者が「感染症有り」とみなし「一例づつ完全消毒すべし」というのが理想であり、学会のガイドラインです。

2、感染の危険が高いのは内視鏡本体でなく、血液や肉片の付着する処置具(ポリー プを切除する電気メスなど)なのです。 ガイドラインでは処置具はオートクレーブ(高圧煮沸)が必須とされています

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