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直腸脱


<症状>
排便の後、おしりからやわらかい粘膜が出てきて、下着が汚れたり痛みを感じます。最初は排便の後に飛び出すだけだが、やがてりきんだり、長時間立ったり、スポーツでも飛び出すようになり、生活が不愉快になります。症状は内痔(脱肛)に似ていますが、脱肛では飛び出すのは肛門の粘膜ですが、直腸脱では飛び出すのは、もっと上の方、直腸粘膜です。
はっきりと脱出しない場合(不完全直腸脱)や粘膜脱(直腸粘膜の一部が脱出してくる。部分的な直腸脱)は「なんとなく肛門が不快」「なんとなく排便の時、便がひっかかる感じがする」といった症状しか無く、診断が難しいことがあります。


<原因>
直腸脱は圧倒的に老人に多いです。老化により肛門がゆるくなり、骨盤内の内臓全体が下垂してくると直腸脱になります。

<治療>
10日前後の入院の上、手術が必要です。極めて重症の場合は開腹手術も必要になりますが、大部分は肛門の手術(GANT−三輪ーTIERSH法)で治ります。ただ、手術後、排便しにくくなる場合もあり、難しい手術です。最近はPPH法も直腸脱におこなわれています