最新情報
大腸 肛門科疾患のポータルサイト:大腸・COM(http://daichou.com)


LINK
ピロリ菌と胃癌
内視鏡・COM
本郷メデイカルクリニック

 

 

 


 



 


 

炎症性腸疾患の症状

潰瘍性大腸炎

下痢が最も多い症状です。それも粘液や血液の混じった下痢が長期に続きます。通常の食中毒の下痢に比べると(1)経過が長い(2)発熱などの細菌感染の兆候が少ない・・・ことである程度区別できます。長期におよぶため適切な治療がおこなわれず放置されて脱水、栄養不良となる人もいます。最近はさすがに少ないですが、以前は命をおとす方もいました。
軽症の潰瘍性大腸炎 (直腸炎型)は直腸からの出血が唯一の症状となります。直腸の出血と痔の出血の区別は難しく、しばしば痔と誤診されます。

クローン病

潰瘍性大腸炎は大腸だけの病気なのですが、クローン病は大腸と小腸の療法に病気があるのが特徴です。
大腸型クローン病の症状は基本的には潰瘍性大腸炎と共通です。小腸型クローン病はしばしば診断が困難なことがあります。「食事をするとお腹が痛くなり、食事をしなくなり、やがて栄養失調でやせてくる」という症状が特徴で「神経性食欲不症」などと誤診されることがよくあります。
またクローン病の特徴として独特な痔(特に痔ろう)を合併することがあります。痔ろうで肛門科にいらした方が実はクローン病だったということもよくあります。クローン病に合併した痔ろうは治療法が特殊です。そのため痔ろうの患者さんが手術を受けるときはクローン病の可能性も調べておいた方がよいです。