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IPS細胞から腸の細胞への分化に成功(Nature 2011:470 105)

 IPS細胞というのは京都大学・山中教授 によって確立された「様々な器官に分化できる人の未分化細胞」のことです。受精卵のような物と考えれば解りやすいでしょう。山中先生はこの研究で、現在、ノーベル賞候補になっています。

今回、米国のWells博士達はIPSから正常な腸の細胞を作る(分化誘導)に成功しました。

この研究は次の二つのような臨床応用が期待されています

1:クローン病などで腸を失った方は「一生、点滴で栄養を補給する」か「小腸の移植」しかありません。しかし後者「小腸の移植」は、あらゆる移植手術の中で最も拒絶反応が起こりやすく成績がよくありません。この点、IPSから作成された小腸なら拒絶反応は起こらず、移植手術は容易に成功すると期待できます。

2:IPSから作成された腸細胞は培養皿上で「正常な普通の腸の細胞」と全く同じ挙動をします。O157などの伝染病の感染実験や発癌物質を加えて大腸癌の発癌の研究をするなどに有益な手段となります

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未分化細胞(ES細胞)が心臓の筋肉細胞に分化する様子。同期して収縮している様子、緑色の色素が拡散して細胞が連結している(GAP Junctionと言います)ことが解ります。この様な研究が将来は心臓移植の代わりになると期待されています

 これはGarland Pub 社「Molecular Biology of The Cell」からの引用です。同社への許可は取っていませんが「学術的資料を非営利で使用する場合著作権は無い」というのが慣例なので同社が当サイトの掲載を問題にはしないでしょう