はじめに
痔核注射療法は痔の出血に有効ですが、脱出する痔核には効果がありません。
しかし、中国で『消痔霊』という、痔の脱出にも有効な注射療法が開発されました。
そこで、最近、我国でも中国よりこの新しい治療を導入し、治験を経て発売、臨床に使われるようになりました。「ジオン」といいます。
違いは?
成分が違います。日本で普通に使われる「注射」の成分は「フェノールアーモンド油」です。ジオンでの成分は硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸です。ジオンは成分が異なる、いわば、より強力な注射療法です
効果は?
日本の治験では、94%の症例で痔の脱出が消失しました。
副作用は?
治療後の痛みは軽微で、重篤な合併症は、なかったということです。(17%に軽い副作用あり)
適応
脱出を伴う内痔核です。外痔は適応にはなりません。
問題点は?
1.長期の成績は不明:日本の治験では、まだ短期間の経過を見たデータしかありません。日本の治験の結果では1年後の再発率は約13%だったのですが・・・・更に長期間になれば再発率がもっと高くなると思われます。
2新しい手技ですからやむを得ないことなのですが・・・・・投与方法(注射法)が繁雑で施行医師により治療成績(技術)の差があります。