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【専門医の適切な処置で厄介な痔瘻を完治させる】

Q.下痢をした後に急に肛門が腫れて痛くなりました。熱も37度あるのですが。

A.肛門周囲膿瘍が考えられます。下痢の時には、何度もいきみを繰り返します。この排便時の圧力によって、便中細菌が肛門腺へ進入。これで化膿して膿のたまりを作るのです。肛門の痛みと発熱は膿の腫れの範囲が広いほど、また直腸側へ深く膿がたまるほどひどくなりますので、早期に切開することが必要です。膿が出れば痛みと熱は下がり急に楽になります。しかし、これで安心してはいけません。痔瘻(じろう)になることが多いのです。つまり肛門内部の膿を出した時から適切な治療を受けることが肝要なんです。専門医以外で治療してさらに悪化した例もあり、肛門機能障害の原因となってはとりかえしがつきません。私の病院では、患者さんの中で、最も多いのがこうしたことが原因の難治性になった痔瘻です。肛門周囲膿瘍は薬だけでは治りませんので、切開を受ける時から専門医の受診を。