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メタボリックシンドロームと癌最近の研究で肥満は様々な癌の発生率を上げる(1.5倍〜2倍)ことが解りました。特に、その中でも大腸癌が肥満と最も深い関係があるようです。メタボ検診で国民の肥満が無くなれば国民全体の癌が3割位は減少するだろうと予測されています。 なぜ、肥満が癌の原因になるのか? 最近の研究では「脂肪組織は体の成長ホルモンを分泌する内分泌組織である」というのが定説です。これは、下の漫画で解説します。かって…人類は「時々しか」食事にありつけませんでした。「時々」食料が入手できた時にエネルギーを脂肪として蓄え、同時に体の成長も行っていたわけです。 これは現代でも「虐待児の成長」で確認できます。栄養が不足すると子供は成長せず、栄養が有るときに成長が起こります。 そして成長ホルモンというのは「細胞を分裂させる」ホルモンですから、同時に「癌を促進する危険」があるわけです 太平洋戦争に負けた日本は「欧米人のような体格を理想」とし国民の栄養の改善を国策としてきました。これは、十分に成功しました。しかし、その代償として「癌の増加」を招いたといえます。皮肉な話です。 |