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PPH法というのは1993年、イタリアで開発された新しい痔の手術法です
従来の手を使って痔を切除する手術(痔核根治手術)と異なり、特殊な専用の機械を使い、機械で切除、縫合をおこないます。
最大の特徴は肛門の中(内痔の部分)でのみの操作となるため術後の痛みが少ないということです。
肛門は皮膚の部分は非常に敏感なのですが肛門の中(内痔の部分)には痛覚神経はありません。通常の手術では手術の傷が肛門の中と皮膚の療法にできます。そして肛門皮膚にできた傷が術後の痛みの原因となります。PPHでは肛門皮膚には傷ができませんから術後の肛門がきれいで、術後の痛みが非常に小さいのです。
PPHのよい点
- 術後の痛み(排便時の痛み)が非常に少ない
- 非常に大きな切除が可能で、従来の方法では時間が、かかった全周性大脱肛も短時間で手術できる
- ホワイトヘッド手術後遺症、不完全直腸脱などにも応用できる
- 術後の肛門は「腫れ」が無く、赤ん坊の肛門のようにきれいになります
PPHの問題点
- 外痔が大きい場合は適応ではありません
- 肛門の中での操作となるため出血した場合は肛門手術に慣れた医師が必要です
- 現在、日本では医療保険の適応ではありません
- 新しい技術であり現在おこなっている施設はまだ多くありません
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