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痔ろうの括約筋温存手術

括約筋を切らない
痔ろうの手術で括約筋を切らずにおこなう手術を「括約筋温存手術」といいます。別名、くりぬき法ともいいます。
原則として深部痔ろうや、前、横の痔ろうは括約筋温存手術をおこないます。
痔ろうは、肛門括約筋よりも深い層にできます。従って括約筋を切ることなく痔ろうのみを切除するにはトンネルを掘るように病巣をくりぬかなければなりません。これが「くりぬき法(coring out)」の名の由来です。

技術を要する手術です
もちろん括約筋を切らなければ手術後、肛門がゆるくなる心配が無いのでよいのですが、括約筋温存手術は技術的に難しく、その手技の性質上、病巣が一部、残る(=再発する)可能性があります。(概して数%の再発率があります)
深部痔ろうや、前、横の痔ろうでは括約筋を切りますと術後の後遺症が大きいため、再発の危険があっても括約筋温存手術をおこなうのが最近の主流です。
括約筋温存手術は肛門科でおこなう手術で最も技術を必要とします。手術時間も通常のイボ痔の倍以上、かかります。入院期間も最低で2週間、深部複雑痔ろうでは1ヶ月近く、必要なこともあります。日帰り手術は無理です。手術した部分を保護するために、術後、数日間、食事止め、や排便を止める薬の服用も必要となります。
括約筋温存手術の成否は手術医の経験、技術によって大きく変わります。深部複雑痔ろうや、前、横の痔ろうは痔ろうの手術の経験豊富な肛門専門医を訪ねたほうがよいでしょう。(もっとも通常は、専門家以外は手をだしません・・・)

開放手術との使い分け
しかし、後方の浅い痔ろうは括約筋を切りましてもほとんど問題が無いため、再発の危険のほとんど無い開放手術(痔ろうを括約筋ごと大きく切除する)をおこなうのが普通です。
痔ろうは1型から4型があります。 浅い1型は通常開放手術がおこなわれます。また2型は後ろにある場合や、浅い場合は開放手術がおこなわれます。深い2型、前、横の2型、3型、4型は開放手術をおこなうと肛門機能の低下が大きいため、通常は括約筋温存手術がおこなわれます。