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炎症性腸疾患の原因

原因は不明。免疫説が有力
炎症性腸疾患の原因は完全にはわかっていません。しかし最も有力な説は腸管免役寛容の障害という説です。
私達の体まには細菌やウイルスの体内侵入を防ぐため「体内に入った異物」を排除しようとする防御システムがあります。(免役といいます)。この免役のおかげで私達は病気にならなくてすんでいるのです。
しかし・・・・ 私達が口から食べる食べ物〔牛肉や魚)もまた「異物」です。
また、われわれの腸内には多数の細菌がいます(腸内細菌)。これらもまた「異物」です。
では、どうして私達の免疫系はこれらの食べ物や、腸内細菌にたいしては攻撃をしかけないのでしょうか?
これは、現代免疫学の大きな謎の一つです。完全にわかっているわけではないのですが、腸管粘膜内の細胞と肝臓の細胞が連絡をとりあって「どの異物には攻撃をしかけ、どの異物には攻撃しない(寛容)」かを微妙に選別しているらしいのです〔腸管免役寛容といいます)。炎症性腸疾患はこの微妙な選別がうまくいかなくなり、食物や腸内細菌に免役反応が起きてしまい、持続的な腸炎がおきてしまうのだろうと考えられています

他の説
・・・・他にいろいろな説(感染症説、自己免疫説、など)もありますが、「腸管免疫異常説」が最も科学的な根拠が多いです。

なぜエレンタールが有効なのか
これから、もし食事をとらずに腸内の細菌を完全に殺菌して腸内を空っぽにすれば炎症性腸疾患の症状は完全におさまることが予想されます。このことは実験的にも確認されています。
しかし、実際そのようにすることは困難です。エレンタールは抗原性の無い栄養剤です。エレンタールによって栄養補給をおこなうと腸内を空っぽ状態にできます。エレンタールの理論的根拠はこのような点にあります。

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