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炎症性腸疾患の治療・・・手術

炎症性腸疾患の治療の主役は薬と食事指導による内科的な治療です。どのような場合に手術が必要となるか?・・・・・これは大きくわける次のような場合です

(1)薬による治療が無効で血便、腸閉塞、腹痛、などが激しい場合

(2)薬が効果的なのだが薬の副作用のため薬をこれ以上使いたくない場合
具体的には妊娠を希望する女性で「薬を飲まないまま妊娠したい」という場合や、ステロイドが効いているのだが、ステロイドの副作用で骨粗鬆症や緑内障・失明などの危険がでてきた場合などです

(3)大腸がんを合併した場合・・・・潰瘍性大腸炎の患者さんは通常の方にくらべ大腸ガンになりやすいことがわかっています。ガンの部分のみを手術するのではなく潰瘍性大腸炎の根治のため、全大腸を切除します。

 

炎症性腸疾患の手術はかっては非常に難しく、合併症も多く、患者さんに手術をすすめるのが非常にためらわれたものです。しかし、最近は術式が進歩し、肛門をのこす手術(小腸肛門吻合術)がさかんにおこなわれるようになりました。
ステロイドの副作用で苦しんでいる患者さんや、しょっちゅう憎悪して仕事に大きな支障をきたしている患者さんには積極的に手術をすすめるのが専門医の一致した意見です。
しかし、それでもやはり、大腸の手術の中ではもっとも難しいものであり、炎症性腸疾患の手術の経験の豊富な医師にお願いするのが賢明です。

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