何らかの原因により腸の中を便が流れなくなり停滞してしまうのが腸閉塞・イレウスです。
<症状>便やガスがでなくなり、お腹がガスで張ってふくらみ、苦しくなります
<原因>腸の癒着(手術の後遺症であることが多い)のため腸の動きがわるくなり便がなめらかに移動しなくなることが最も多い原因です。しかし、もっとも気をつけなければいけないのは大腸がん、大腸ポリープなどの「できもの」による便の通過障害です。他に(まれですが)内科的な病気(・・・糖尿病、腎不全、電解質異常、カリウム欠乏、内分泌の病気、薬の副作用)も原因となります。
<治療>軽いうちでしたら、数日の絶食で治ります。(この間、入院して点滴で栄養を補給します)。ひどくなると鼻からチューブをいれて「ガス抜き」をします。それでも改善が無い場合、重症で激しい腹痛がある場合(こうやく性イレウス)では手術が必要になります。
一般に原因のはっきりしている場合(以前、お腹の手術をしており、癒着している)はよいのですが、原因が特に無い場合は「できもの」がないか、精密検査が必要です
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