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発ガン遺伝子、癌抑制遺伝子とは・・

まず細胞の分裂がどのように制御されているかを説明します。細胞は体に傷ができたり古い細胞が老化して死滅した場合などに、欠損部を補充するため、分裂して数を増やします。この時「増殖因子」と呼ばれる「細胞分裂を促すシグナル」が細胞に与えられ、細胞内で情報が伝達されてDNAが複製され、分裂が起こります。しかし、無制限に分裂がおきてはまずいので、十分な数の分裂がすむと「もう十分だよ」という分裂を抑制するシグナルが外から入ってきます。このようにして細胞の数が過不足なく調節されています。

悪魔は天使の生まれ変わり

このように、細胞分裂情報を伝達する分子は細胞の生存に極めて重要なものです。発ガン遺伝子とよばれているものはこれらの分子が突然変異により変化し「常にスイッチON」の状態になったものです。そのため細胞は無制限に分裂し増殖を続けます。これが癌の本体です。代表的な癌遺伝子としてSIS(増殖因子の変異型) 、SRC(受容体の変異型)、RAS,RAF,(細胞内情報伝達機 の変異型)、FOS、JUN(転写因子の変異型)があります、

細胞のもつ保険、P53

癌遺伝子に変異がおきた時の「保険」として遺伝子が変異すると細胞増殖を抑制するシステムを細胞は持っています。これが癌抑制遺伝子と呼ばれるものでP53が代表的なものです。P53にも変異が起きてP53の機能が無くなると完全な癌になります。また癌細胞に失われたP53を導入しようという遺伝子治療も始まっています。