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ピロリ菌と胃癌
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本郷メデイカルクリニック

 

 

 


 



 


 

胃がんのスクリーニング「ペプシノーゲン法」とは

 

ペプシノーゲン法は胃がんの発生のメカニズムに着目した新しいスクリーニング法です。
まず、胃がんの発生から説明しましょう。私たちの胃は本来は細菌は生息していません。しかし、感染ルートは不明なのですが、歳をとってくるとかなりの方の胃に「ピロリ菌」という細菌がすみつきます。あたかも水虫菌のようにこの菌が持続的に胃に感染するため「慢性胃炎」がおこります。この慢性胃炎ば長年、続くと胃粘膜が荒れて、変性し、ガンにかわると考えられています。そして血液中のペプシノーゲンを計ることで「慢性胃炎」の進み具合を知ることができます。直接、胃がんを検出するわけではないのですが、ペプシノーゲン法で異常となった方は進行した慢性胃炎があり、厳重な経過観察(年1回の胃カメラ)が必要とされます

参考資料
Clinical application of serum Pepsinogen Tand U for screening of gastric cancer: Jpn.J.Cancer Res. 1993:84:1086(レントゲンに変わる新しい胃がんの検診法、ペプシノーゲン法を確立した歴史的な論文) 三木一正、一瀬雅夫、鈴木雄久

注意
ピロリ菌は消毒の不十分な内視鏡を介して感染します。内視鏡の消毒をちゃんとしている施設でうけましょう