最新情報

大腸、肛門科疾患のポータルサイト:大腸・COM(http://daichou.com)

LINK
ピロリ菌と胃癌
内視鏡・COM
本郷メデイカルクリニック

 

 

 


 

 





 

痔瘻物語(闘病記 )−肛門周囲膿瘍編−

 

平成11年2月23日(火曜日)〜3月5日(金曜日) あっと言う間に期限の日が来た。残念ながら、この11日間に改善は見られなかった。ティッシュに血が 付いてない期間が約24時間続くと何となくケツに違和感,鈍痛を感じる様になる。その時は、二次口を 摘む様に膿を押し出す。その後は、断続的に出血がある。そんな事を繰り返していた。 ただ、腫れはだんだん小さくなっている。二次口が可愛く肛門にへばり付いているだけだ。

成11年3月6日(土曜日) いつもの時間に起きた。憂鬱な一日の始まりだ。今日は、病院に行くと決めた日である。 朝食を済ませホームページに載っていた地図を持ち車で家を出る。 病院に着いたのが、AM11時頃だ。結構きれいな病院である。「あの〜初診なんですけど...」との 一言からこの病院との付き合いが始まった。

受け付けの女の人から初診を受ける為の質問表が渡された。 この作業は、何処の病院でも同じ事だ。無駄な作業の様な気がする。データベース化できないのか? 技術的には可能でしょう。ただ出来ないでしょう。病歴なんぞ、一番隠したいプライバシーだよな〜。 そんな事を思いながら項目を埋める。しかし、質問が笑ってしまう。「便は、一日何回?」 「便の際、出血はあるか?」「便は、堅いか?」などばかりである。流石、肛門科。質問がストレートだ

 

約10分待って名前が呼ばれた。あまりにも早いので心の準備が出来て無かった。 診察室に入る。先生は若い。短髪で、何故か額が汗だくだ。 今までの経緯を伝える。その際、「瘻管」,「二次口」などの用語を意識的に使う。この事により 「色々調べた患者だなぁ。」との印象を受け詳しい説明をしてくれる事を期待する。しかし、その逆で 「いやみな患者。」と煙たがれる場合もある。特に田舎の医者に多い。「患者=無知」と思っている 医者が田舎では結構居る。 肛門の周りに何かが塗られ「行きますよ〜。」と言われ、先生の指が肛門に入る。 そして、すぐ抜かれる。以上で診察はおしまいだ。 先生は、お尻の絵の書いた紙を取り出し、瘻管の絵を書き加えてくれた。一次口は、肛門の後ろ側にあり 約45°回って左側の二次口と通じているとの事であった。また、痔瘻としては、単純と複雑の中間だ とも説明してくれた。曲がっている分、複雑らしい。入院の手続きをする様にとの指示を受けて 終わりとなった。 約5分間である。診察室を出る。覚悟はしていたが、やっぱり痔瘻であった。痔瘻と明言されると結構 ショックである。先生の印象は、なかなか良い。説明も充分であり、態度に自信を感じる。 また、先生は、大腸の内視鏡検査を勧めてくれた。痔の手術の為に断食するので好都合との事。 精神的に「お任せモード」となっている為、深く意味を理解しないまま「ハイ」と返事していた。 大腸の内視鏡検査では、ポリープや大腸癌などを効果的に発見できるらしい。 次は、入院の手続きだ。入院時期については、以下の理由で4月1週目と決めていた。 @3月3週目は、ロンドンで会合がある。 A3月4週目は、パリで会合がある。 B4月2週目のニースの会合では、寄書を出す予定がない為、欠席できる。 C平成10年度の有給があまり残ってない。(11年度待ち。) 入院となっては、家内の助けがいる。電話で状況を確認して4月2日に入院する事を決めた。 4月2日であれば、入退院時が長女の入学式、次女の入園式にぶつからないとの事 であった。4月はたいへんだ。長女は入学、次女は入園、パパは入院だ。 入院担当の女の人に、説明を受ける。病室には患者専用の電話があるとの事で、 メールは取れるなと思った。やっぱり俺は、会社人間か? その後、検査の為に血を抜かれた。

そして、お金を払ってやっと病院から開放された。

 

 

 

次へ

戻る