手術後の注意として大事なことは傷が治るまで(1ヶ月前後)、肛門に強い力を加えないということです。
具体的には・・・・
まず便秘が問題です。固い便を力んで出そうとすると肛門に強い力が加わります。適宜、便を柔らかくする薬を飲み毎日、便を出すようにしましょう。飲みすぎて下痢になると逆効果ですので軽い下剤を加減して飲むのがポイントです。
また痔ろうの場合は下痢をすると再発することがあります。痔ろうの方は、便秘よりも下痢に要注意です。
次に重要なのは肛門に強い腹圧をかけないことです。重いものをもったり、長時間しゃがんだりするのはよくありません。
事務的なお仕事でしたら無理にお仕事を制限する必要はありません。また散歩程度の軽い運動はむしろ血行をよくし、便秘予防の点で好ましいといえます。
お仕事が肉体労働の方 、出張の多い方、長距離運転手の方などがいつ頃からお仕事が可能かは難しい判断が必要です。無理をすれば出血をはじめとする合併症を起こす危険があります。しかし、必ずしも全ての方が傷が完治するまでお仕事を休む余裕も必要性もありません。傷の程度とお仕事の内容を医師と相談して仕事開始の時期を個別に決めていくことになります。
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