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痔の日帰り手術


日帰り手術とは文字どおり入院しないで外来でおこなう手術です。
手術である以上、入院の上受けられるのが最も快適であることは間違いありません。しかし、最近の景気の影響もあるのでしょう、「少々のことは我慢するから仕事を休まずに治したい」とのことで、若い人を中心に日帰り手術を希望される人が増えてきました。 日帰り手術は原則として程度の軽い病気を対象にしています。
具体的には・・・・・・・・・

    • 外痔は出血の危険も少なく、傷が肛門の表側だけの浅い傷ですので日帰り手術のよい適応です
    • 内外痔核(内痔+外痔)は1〜2個だけなら術後の痛みも小さいので、日帰り手術が可能です。しかし3個以上になりますと術後の痛み、出血の管理のため入院した方がよいでしょう。どうしても入院したくないという場合は2回以上に分割して日帰り手術をおこなうこともありますが・・・・・保険の問題などもあり、一般的ではありません。
    • 切れ痔は日帰り手術(LSIS)のよい適応ですが、こじらせて「肛門がせまい」状態になりますと日帰り手術は困難です
    • 痔ろうは原則として浅いもの意外は日帰り手術は困難です。輪ゴムを使うセトン法は日帰りで行われます
日帰り手術のよい点
  • 手術後の安静期間を自宅ですごせますので、他人に気を使わず、時間を有効に使えます。力仕事は無理ですが、パソコンなどを使い事務的な仕事なら可能です(椅子に座るよりもソフアーなどに横になっている方がよいでしょう)
  • 入院費の分だけ費用が安くなります。たとえば健康保険本人(2割負担)の方でしたら、10日ほど入院して手術すると5〜10万円の負担ですが、外来手術ですと1万円5千円前後ですみます。
  • 一般に「痔核根治手術」でしたら日帰り手術でも医療保険がおります
    痔の外来手術、日帰り手術
日帰り手術の欠点
  • 入院しなくてもやはり、傷の程度に応じて術後、数日間の自宅安静は必要です。
  • 出血したり痛みがでた時にすぐに対処できません
  • 医療保険の中には入院しないとおりないものがあります。どちらがよいかよく考えましょう

 

  快適に日帰り手術を受けるコツ
 
  • 決して無理しない・・・・「入院したくない」というだけで安易に受けるべきではありません。重症なら入院手術の方が絶対に安全、快適です。
  • 軽いうち、状態のよいときに受ける・・・・「痛い時に手術で治したくなる」のが人情ですが、炎症の無い、状態が落ち着いたときの方がよいでしょう。
  • 時間の余裕のある時に受ける・・・・術後は予想し得ない合併症が起こる事もあります。「すぐに仕事が可能」の保証はできません。大事な予定のない、何かあったらお休みできるような余裕のある時に受けるべきです。
  • 術後は医師の指示を遵守する・・・・・「どうしても自宅にいるとお酒が飲みたくなる」という方は要注意。看護婦さんの監視付き(入院)の方がよいでしょう。
  • 専門医に受けましょう・・・・・時に美容の専門の先生が「レーザーを使うので、日帰り手術可能。ただし自費でOO十万円必要です」という広告を見ますが・・・推薦しかねます。