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時々、お臍の下がはるような痛みがある、・・・・・ガスが出たり便をしてすっきりさせると痛みが消える・・・・・腸がグルグルいって動いているのがわかる・・・・・・、時々周期的に内臓がキューとしまる感じがする・・・・・ガスでお腹が這って苦しい・・・・・・これらは「大腸」に由来する腹痛の特徴です。いろいろな原因が考えられます。鑑別のポイントを解説しましょう

大腸ガン大腸ポリープによる痛み・・・・・意外なことですが、大腸ガン、ポリープで腹痛がでることはまれです。もしこれが原因だった場合は不幸にしてかなり進んだ場合といえるでしょう。大腸粘膜には痛みを感じる神経はありません。神経は大腸の外側(しょう膜)にのみあります。大腸ポリープ、ガンは粘膜から発生するため初期に痛みを感じることはありません。これは逆の言い方をすれば「症状が無いから大丈夫」と思っていると早期発見ができないということです。

大腸けいしつによる痛み・・・・・・左下(s字結腸)にできたけいしつはしばしば、痛みの原因となります。お臍の左下が痛むのが特徴です。はなはだしい場合(けいしつ炎)は手術をおこないます。

虚血性大腸炎による痛み・・・・・お臍の左下が突然激しく痛み出し下血をみたらこの病気です。

炎症性腸疾患による痛み・・・・・潰瘍性大腸炎が腹痛で病院にくることはまれです。腹痛と同時に下血を起こすことが多く下血が主な症状になるからです。しかしクローン病はしばしば腹痛以外、他の症状が無く病変が小腸に限局していると検査をしてもわからない(小腸を正確に調べる検査法は無い)ため「原因不明の腹痛」とされ適切な診断がされず放置されることがあります。一般病院で診断のつかない腹痛の患者さんは大腸専門医の診察を受けるべきです。

原因不明の腹痛が長い間続く、多くの医療期間を受診しいろいろな検査を受け大腸ガン、ポリープ、けいしつ、大腸炎、クローン病などが全て否定されたら・・・・それは過敏性大腸症候群の可能性が濃厚です。これは別のページで詳しく解説します

    ・・・・・・・・・・・・・ 過敏性大腸症候群について