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DNAのお話
DNAの模型
DNAにはアデニン（A)、チミン（T)、グアニン(G)、シトシン(C)分子が数十億個、マイクロチップのように並んで「情報」になっています。３つ分子で一つの「単語」（アミノ酸）を指定します。
（例）ATG GCG TTA GCC CCG GGA TGA
遺伝子が変化すると「設計図」が誤った状態でタンパク質が作られ、細胞が「変性」します。その結果、固体は病気になります例
ATG GCG TTA GCC CCG GGA TGA （正常）・・・・健康ATG GCG TTA GCC GCG GGA TGA （異常）・・・・・・・病気
遺伝子暗号を読み病気を診断するのが「遺伝診断」です。
「デジタルな医療診断」ともいえますね。そしてこの遺伝子を使うのが「遺伝子治療」です。
遺伝子を固体に導入するためウイルスをベクターとして使います
「なぜガンになるのか？ 」という問いは「なぜ遺伝しが変化するのか？」という問いに変えられます
大きな一つの理由は「ウイルス」です
ウイルスが感染するとウイルス内の遺伝子が細胞に組み込まれ変化を起こします
例えば・・・
パピローマウイルスは子宮ガン、皮膚がん、肛門ガン、食道ガンを引き起こします
ATLウイルスは T型白血病を引き起こします
EBウイルスは咽頭ガンを引き起こします
もう一つの大きな理由は「発ガン物質」による化学反応による変化です
大腸ガンはこのタイプです
大腸がんはAPC RAS P53の３つの遺伝子が変化すると発生します＜更に詳しく・・・・・＞
大腸ガン発生に重要な遺伝子は３つあります。まずAPC遺伝子が変化すると正常細胞から小さなポリープができます。これが「最初の出来事」なのです。ついでRAS遺伝子が変化するとポリープが大きくなります。最後の決定的変はP53の変化です。これによりポリープはガンに変わります
